昨日、仕事の後「終着駅」を観に行った。
まさかと思う友人が観に来ていた。
いや、この映画を観に行くだろうとは思っていたが、最終回で終映がかなり遅くなるので、そういう時間にはいないと思った。
友人は案の定「英語だったし」とあまり満足はしていなかった。
今日の新作ロシア映画上映会に行くかと尋ねると、別の予定が入ってしまっているので、ということだった。
そして今日は雨。
だから人は少ないだろう。そう思った。
その点も案の定だった。
そしてこれも案の定だったのは、上映会の映画はとてもよかったこと。
ロゴシュキン、さすがだなー。
「ククーシュカ」は凄くいい!ってほどではなかったが、これならどこに出しても恥ずかしくない映画だ。
一見マラート・イズマイロフ風(もっと美男にした感じ、軍服が似合う)。
2007年には「戦争と平和」でアンドレイ・ボルコンスキーを演じているそうですよ。
1984年生まれ、サラトフ専門学校卒業。
映画はまだこの1本のみのようです。
コンスタンチン・トゥロフスキー(エース(ロシア語でトゥース))役の
イヴァン・プリーリも1984年生まれでサラトフ専門学校卒。クラスメイトなんだ。
(若干ビリャレトジノフっぽい)
プリーリやモールス役
アンドレイ・シバルシンとかはいかにもロシアのその辺の若者って感じ(凄くハンサム、ではない)で、リアルな演技がいいなあ。
若くてぴちぴちのソ連兵を演じるのに見事にはまっています。
この子たちがいるのはソ連の果てのチュトコ半島。
第二次大戦時、アメリカからソ連の戦地への支援物資が運ばれる、その中継基地。
アメリカから物資を運んでくるパイロットは女性(それもマイノリティーが多いようだ)。
となると、ソ連兵たちは当然嬉しくなってしまうわけです…。
ロゴシュキンお得意の戦争もの&ユーモア&言語によるコミュニケーション不能状況もの。
なので、とても手なれた感じです。
実はかなりシリアスなことも扱っていて、スターリン時代ならではの戦慄する場面もところどころに配置されているけど。
文明と自然と、みたいな問題を提示していたりとか。
登場人物たちが殆ど戦死(おそらく)した後のチュトコ半島で、「なぜ人を撃つの?」(しかもそれが英雄視される)という子どもの問いかけと、「それは子どもの質問だ」というチュトコの老人の言葉で映画は終わる。
まあそんなことを書くと酷く堅苦しくなるので、この辺でやめておきます。
そんなことより!?これは近年稀にみる、ハンサム君輩出ロシア映画として、私は強くこの映画を推したい!
サッカー場面がもっと多くてストーリーに有機的に絡んでいたら★5つだったのに。
なお、今回の新作ロシア映画上映会は、たったの20分しか遅れずに開映し、色も出たし、音も出たし、字幕も最後までついたし、上々でありました。